始まりの日
お陰様で耳の調子は大分よくなりました。
まだ経過観察中ですが。
まっずい薬、効きますね。
良薬口に苦し。
私は元々全てを曝け出してしまう性分なので、ミステリアスとは程遠い。
昔、知り合いに
「k-coさんはさぁ、引き出し全部開いてるよね」
と言われたことがある。
引き出しが全開の私は、相手にとってもうこれ以上知ることがない、魅力がないのか、と今でもその衝撃をなかなか忘れることが出来ない。
今でも引き出しが全開の私は耳の不調のこともりゅーさんに伝えていた。
この不調すらも、あわよくば位に考える私はやっぱり相当ドス黒い。
りゅーさんはとても心配してくれた。
穏やかに、まるで子どもをたしなめるように。
私が送別会で久しぶりに飲んだ日の帰り、どうしてもりゅーさんの声が聞きたくなった。
♦︰帰り、少しだけ声聞きたいな。
♠︰今電車に乗ってるところ。降りてから少ししか電話出来ないけど。
少ししか電話出来ないなんていつものことじゃん。
【けど】ってなんだ。
この日私は割と酔っていたし、淋しい時に電話すると可愛げのないことを言ってしまうのは目に見えて分かっていたので、結局電話するのは止めた。
それから数日後、やっぱり声が聞きたくなって打診するも
♠︰ごめん、今日はタイミング悪いんだ。
と返ってきた。
何度も繰り返される【ごめん】の文字を見ながら、冷たい雨の中、コインランドリーからの荷物を抱えて、もう嫌だなぁ。辛いなぁ。やめたらラクになるのかなぁ。そんなことばかりを考えた。
でも、自分から連絡を断ち切ることは出来なくて、翌朝のメールはいつも通りに送る。
この日はりゅーさんは新規事業はお休みだけど、本部の仕事がたまっているそうで出勤していた。
いつもより早く終わったりゅーさんから
♠︰耳の調子はよくなった?
良好なことを伝えると
♠︰よかったぁー!安心したよ。早く完治してなぁ。
♦︰りゅーさんが会ってくれたら治る。なんてね、うっそー♡
ぁあ、私はほんとになんてバカなんだろう。
何度同じことを繰り返したら気が済むのか。
こんなことを送ったらまたりゅーさんに【ごめんね】って言わせるのは目に見えているのに。
お互い苦しくなるだけなのに。
♠︰あいたいよ
思ってもいなかった返信に泣きそうになる。
♠︰今、少しなら電話出来るよ
久しぶりのりゅーさんの声。
甘い言葉も、次の約束もない、他愛のない会話。
でも、少しの時間を見つけて私に電話しようとしてくれたりゅーさんの思い。
一瞬だけ、甘くなった声。
♠「また時間作って電話するから」
満たされた心。
なんて単純なんだ。
だから
k-co、ウォーキング始めました。
もうね、ただりゅーさんからを待つ自分が嫌なの。
りゅーさんだけになる自分も嫌。
連絡を取っている時、会っている時はりゅーさんでいっぱいになりたい。
でも、自分も大切にしていきたい。
三日坊主の私がいつまで続くか分からないけれど、
始めてみよう。
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