りゅーさんとのメールは大抵朝1回、夜に数回のやりとり。
この日の夜の空を見上げると、また三日月が笑ってる。
♦︰今日も三日月笑ってるよ。前にもこんなメール送ったね。月が巡ったのがまた嬉しいのでした。早く会いたいな、ハグしたいよー。
♠︰ハグしたいねー、でもりゅーさん次は抑えられないかも。
そうだよね、そうなりますよね。。
でも私、その行為が本当に苦手で。
私たち夫婦の間には一人子どもがいます。
りゅーさんと再会する前から子どもは二人は欲しいなぁと思っていたし、出来るものだと思ってた。
けれど、二人目はなかなか出来なくて、周りからのプレッシャー、更に私はその行為が苦手。
子どもは欲しいけれど、なるべくしたくない。
痛くて辛くて早く終われーってずっと思ってた。
その最中に毛布で顔隠して、気付かれないように泣く日もあった。
そんなだからりゅーさんのこのメールには正直どう返信しようかかなり迷って。
でも、お互い素直な気持ちでいようって言ったから、思い切って伝えてみることにした。
♦︰正直に言うね。私その行為が苦手なの。私のイメージ、強い、痛い、怖い。
でもね、この前りゅーさんに髪触られたでしょ。それがあまりにも優しくて、大切にされているようですごい嬉しかったんだよ。
♠︰そうだったんだね。無理強いするつもりはないよ。ただ、男が女性を求めるのは好意であり、本能だから。でも、それをしたくて好きになってる訳ではないから。そか。そう思ってくれたくれたなら嬉しい。
もう涙が止まらなかった。
そんな風に思ってくれることが本当に嬉しくて幸せで。
今まで私は【愛情】なんてないものと思ってた。我が子を除いては。
男女間にあるものは【好き】の次は【情】になるのだと。
「愛してる」なんてただのセリフに過ぎないし、感じたことも、ましてや言ったことももちろんない。
でも、こんなに私のことを思ってくれる、尊重してくれる、認めてくれる。
私もそうでありたいと切に思った。
これが愛情なのかもしれない。
初めて【愛してる】と思ったよ。
りゅーさんのこと好きでいてよかった。
また出逢えてよかった。
出逢わせてくれて、ありがとう。