ついにりゅーさんに会える日が来た。
前日まではぐんぐん上昇してた気持ちも当日は何故か落ち着いている。
まだどこかで色んな事を疑っているのか、私は。
春は桜がキレイな公園で夜のお散歩。
ちょっと暖かかったこの日、待ち合わせ場所には私が先に着いた。
りゅーさんは仕事後に来るので何時になるか分からない。
よし、久々にぷらぷらしてみるか✪
しかーし!
全てにおいて全然頭に入って来ない。
見える物も聞こえる音も、全部が素通り。
結局のところ、私の全意識はりゅーさんにしか向いていないということを思い知らされる。
程なくしてりゅーさんから間もなく着くよ、と連絡があった。
この日は下を向かずに前を見てりゅーさんを見つけることが出来た。それだけでなんだか嬉しい。
手を繋いで夜の公園デート。
途中、コーヒーショップを見つけて歩きながら飲むことに。
♠「二人で半分こしようか」
こんなことで照れるなんて、私は本当に中学生以下かもしれない。
飲み終わった空き容器をりゅーさんがゴミ箱に捨てに行く。
♠「これ、持ってて」
と自分の鞄を私に渡す。
私に託してくれたことが、無性に嬉しい。
りゅーさんの何気ない仕草が私をこんなにも幸せな気持ちにしてくれる。
しばらく公園内を歩いて、会話が止まった時に
♠「キスしていい?」
って聞かれた。
いやいや、ここ、街灯の真下ですよ?
こんなスポットライト浴びて出来ませんからっ!
薄暗い所に移動して、触れるか、触れないか、が初めてのキスでした。
越えてしまったなぁ。
でももうりゅーさんのいない日常には戻りたくない。