妄想旅行
年も明けてしばらく経った。
相変わらずりゅーさんの休みはなく、そろそろ連続勤務1ヶ月を迎えようとしていた。
私がどんなに心配するメールを送ったところで
♠︰今がやる時なんだ。だから頑張ってと言ってね。
と返ってくる。
せめて、このメールの中だけでも楽しいこと出来ないかなぁ。
よし、思いついた。
♦︰今日は一日休みで私とデートだとします。どこ行きたいですか?♡
♠︰どこ行こうかなぁ、温泉!かなぁ。
♦︰温泉!いいねー!りゅーさんの浴衣姿ー♡
ここでりゅーさんは仕事モードに入り、しばらく連絡が取れない。
そうだ!このまま終わらせるのはもったいない。
♦︰温泉プランがあまりにも楽しそうなのでこのまま掘り下げてみようと思います。今日は私のおバカな妄想にお付き合いくださいませ♡
♦︰まずは場所ね。温泉街で有名な○○に決定!特急列車に並んで座ってね、ずーっと手をつないでるの。平日で上り電車はほとんど人いなくて、それもまた贅沢。
このままつらつら送ってもいいんだけど、せっかくだから時間経過と共に送ってみようっと。
【昼】
♦︰温泉街到着!まずはお参りしてね、お互いの長生きを願うの。そして名物を食べ歩き。
♦︰それから遊覧船。デッキに出てね、風が冷たいのをいいことに寄り添っていられるんだよ。お客さんもほとんどいなくて貸し切り状態。いいでしょ♡
【夕方】
♦︰まだまだ遊ぶよー!温泉街と言えばやっぱり射的🎯りゅーさんの狙いを定める姿にまた私は惚れ直してしまうの。スマートボールでもいいなー。
と、ここで休憩に入れたであろうりゅーさんから返信が。
♠︰も、妄想が止まらないね。。
やばい、やってしまったか。。
♦︰まだ温泉入ってないけどもうやめるもーん!
♠︰いやいや、一緒に温泉宿はいろうー!
♦︰言ったね?最後まで付き合ってもらうからねー♡
♦︰やっとこ宿到着。いっぱい歩いて遊んだからまずはゆっくり温泉に入るの。お肌つるつるだよ♨お部屋に戻るとりゅーさんが待っていて、りゅーさんの浴衣姿に私は更にのぼせてしまうんだ。
♦︰そして美味しいお料理に舌鼓。私の苦手なイクラはりゅーさんにあげるね。りゅーさんの苦手なたくあんは私が食べる(๑´ڡ`๑)
【夜】
♦︰窓辺で川のせせらぎを聞きながら二人で月を眺めるの。狙ったかのように、その日は三日月が笑ってるんだよ。
♦︰そして、りゅーさんの腕の中で眠るの。りゅーさんの心臓の音を聞きながら。
♦︰なんて幸せなんでしょう♡これにてk-coの妄想劇場おしまいでございます。長らくお付き合い頂き、ありがとうございました♡
そして日付が変わる少し前。
♠︰おー!素敵な話だなぁ。一緒に三日月みたいね。ほんと、一緒にいったみたいで良かったよ!妄想だけど、現実のような。温泉宿いった気分❤
♦︰え、ほんとに?!呆れてない?ちょっと自分のバカさ加減に凹みつつあったんだけど💦でも、実は私もすごーく楽しかったの。一日幸せ気分でいられたんだ。
♠︰呆れてないよ、むしろほんわか。一緒にいけたらいいなぁ、と思いながら。難しいのはわかってるけどね!
こんな私の呆れるような妄想癖も受け止めてくれるりゅーさん。
彼は菩薩なのかもしれない。。
でも、私のことバカだなーって思った瞬間に、りゅーさんの力がその時だけでも抜けたなら、それでもいいかなって思えるよ。
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