三日月、笑って

婚外恋愛、今、思うこと。

似た者同士

私と旦那さんは周りから見れば仲がいいんだろう。

この前、息子と三人で公園に行った時、息子を差し置いて二人でバドミントンに夢中になったり、

息子に二人でお相撲して!と言われ、本気の取り組みをしたり、

多分周りからしてみれば仲睦まじい夫婦に映るんだろうな。


じゃぁ何故りゅーさんとこんな関係になったのか。

旦那さんが嫌いなのではなく、

りゅーさんは次元の違うところで好きなんだ、きっと。

淡い恋心が不完全燃焼のまま燻って、心の奥底に置き去りにされていた。

それがあの時、

ひと目会ったその時に、またりゅーさんに恋をしてしまったんだ。


でも実際のところ、今のりゅーさんについてはあまり知らない。

奥さんがどんな人なのか、名前も年齢も顔も、何も知らない。

りゅーさんが休日、どうやって過ごしているのかも。

私の性格上、一度知ってしまえばとことん気になってしまう。

だからこのまま、知らなくてもいいんだとも思う。

私と奥さんを比べたところで、私に残るものは何もない。

多分それはりゅーさんも同じで、私の家族について深く聞いてきたことはない。

私たちはきっとこれからも、家庭という土台には触れずに過ごしていくのだろう。

現実から目を背けているだけなのかもしれないけれど。

あの柔らかい笑顔を見られるのなら。



一方旦那さんはというと。

過去に何度か浮気をしている。

しかも毎回同じ人と。

これはりゅーさんと再会する前の話だけど、浮気が発覚する度に私は泣いて旦那さんを責めた。

その度に旦那さんは「もう連絡は取らない」と言い続けた。

無断で朝帰りをした日、私はもう泣いて責めることは出来なかった。

自分の中にひどく冷静な自分がいて、これからどうするかは、これからの行動で示して、とお願いした。

旦那さんはいつものごとく「もう二度と連絡は取らない」そう言った。

でも、今現在も多分連絡を取り合っている。


きっと私は初めて浮気が発覚した時から、旦那さんのことを心の底から信じることは出来なくなった。

笑顔で話も出来るし、お出かけだってするし、体を重ねることもする。

でも、以前のようにはもう戻れない。


旦那さんのお相手は元カノ。

お互い昔の人が忘れられないなんて、私たちは似た者同士なのかもしれないな。