それはいつも突然に
夏もそろそろおしまい。
日差しは暑くても通り抜ける風は秋を感じる。
ひまわりもまた来年、ね。
相変わらずな日々を過ごしながら、
地元のお祭りに行った日。
♦️:今日は地元のお祭りだよ。
そういえば一年前にも同じこと送ったね。
変わらず繋がっていてくれてありがとう。
♠️:お祭りなんだね、懐かしい。
中学生のころいったっきり。
楽しんできてね。明日の午後天気良ければ行ってこようかな。どこかでお祭りやってそうだもんね。
明日?
お休みなのかな?
こんなピンポイントに予定を教えてくれることなんてなかなかないのに。
分かりにくいけど、もしかしてサインなのかな。
♦️:お供したいぞー!
♠️:お供されたいものだねー。
め、珍しすぎるよ りゅーさん。
いつもこういう返しには決まってスルーするのに。
でもまだ油断禁物。
ここで約束をしないってことは
きっとりゅーさんの中でも不確定要素があるからなんだろう。
当日、私はもしかしたら、を抱いて
いつも待ち合わせをする駅のカフェで一人時間を満喫してた。
これも本当に珍しいことだけど、
メールでのラリーまでしながら
それでも核心に触れない。
私も会いたければ会いたいって言えばいいのに
その言葉だけはどうしても言えない。
りゅーさんを困らせたくないし、
自分自身を守りたかったのかもしれない。
♠️:今○○にいるよ。
♦️:微妙に近いー!また言いたくなっちゃう。
♠️:会いたい、と?あんまり時間なくてねー。
♦️:そっか、それなら仕方ないね。
♠️:どこのカフェにいるの?
♦️:△△の出口にあるところ。
♠️:いっぱいあるっしょ。
♦️:駅ビル近くのお店だよ。
しばらくスマホとにらめっこするも、
なんの音沙汰もなくて
そろそろお店出ようかなって顔をあげると
!!!!!!!
10メートル先にりゅーさんがいた。
またあのちょっと怖い、変装の顔をしながら
私に手を振っている。
なんでいるんだよー!
教えてよー!!
心の準備が整ってません!!!
顔だってテカテカだしっ!!!!
約4ヶ月振りの生身のりゅーさんだ。よね?
突然訪れるタイミングについていけない。
でもね、
久し振りって感じがしなかったの。
まるで先週も会っていたかのような。
時間もなかったし、
もうひとつ言いにくいことがあって
りゅーさんから会おうかとは言えなかったみたい。
話したいことリスト、頭の中にいっぱいメモしておいたのに
全部吹っ飛んじゃった。
でも
今、私の目の前にいるりゅーさん。
それだけでいいや。
夏の終わりに奇跡が舞い降りた。
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