裏の裏はおもて。
夏の終わりの逢瀬から1ヶ月も経たないある日。
珍しくりゅーさんから朝メールが来た。
おそらくりゅーさんはお休みの日。
そして内容は前日に交わしたこととほぼ同じ。
今日は休みだよ、とも
時間ある?とも書かれてないけど
もしかしたら遠回しなお誘いなのかな。
でもあいにくその日は私の都合がどうしてもつけられない。
お誘いされてもないから
♦️:今日は○○の研修受けにきてるんだ♪
♠️:頑張ってね!
と、その日は終わった。
寒くなるまで会えないと思っていた私。
でも、もしかしたらタイミングさえ合えばその前に会えるのかな。
その一週間後。
またもや私たちにしたら珍しくラリーをしていた。
内容は、私が乾燥機の中の洗濯物がくるくる回っているのを見るのが好きという
またもや訳の分からない好みの話を
りゅーさんは
♠️:えー、ようわからんのー
と言いながら聞いてくれる。
思いきって聞いてみた。
♦️:○○の日は何してるの?
♠️:○○の日は何日かな?
♦️:△日の□曜日だよ。
それから返事はなかった。
△日当日も、ほんの少しの期待をしたけど
結局私のスマホは静かなままだった。
会えないなら会えないでいい。
でもね、返事は欲しかったな。
久し振りにズドーーンって落ちるとこまで落ちた。
私の気持ちをメールにして送ったところで
何も解決しないのは分かりきってる。
それでも、またあっけらかんと
おはよ☀️
ってメールする気になれなかった。
いつもなら自爆メールか、
ここに思いの丈を綴るのだけど、
それさえもする気になれなかった。
なんとなく、無。
自分でも気付かぬうちに冷めてきてる?
そんな風にさえも思えてきた。
それでも、このモヤモヤした気持ちがなんなのか知りたくて
思いきって
「王さまの耳はロバの耳ー!!!」
って叫んでみた。
反響して返ってきたのは
「淋しかった、悲しかった、私だって傷つく。」
という気持ち。
多分、これからもこの関係性は変わらないだろう。
自分の為に、相手に変わって欲しいっていうのは傲慢なのかもしれない。
相手にそれを望むより、
これから私はどうしたいのか。
変われるのは自分だけ。
どれだけ考えても相手の気持ちが分からないのであれば
善意として受け取っておこう。
なるべくは。
なんだかスッキリした。
雨続きで気付かなかったけど、キンモクセイがいい匂い。
よし、りゅーさんにメールだ!
いつもと変わらない内容に、キンモクセイの写真。
実に一週間振りのメール。
翌朝、りゅーさんからもキンモクセイの写真つきのメールが来た。
写真が送られてくるなんて一体いつぶりかな。
♠️:家の近所も咲いてたよ。
せっかく出掛けられる日にこの天気は残念だよね。
出掛けられる?
また意味深なワードをぶっ込んでくるな。。
でも私はまたもや出られずな日。
細々とラリーをしながら夕方に
♦️:もしかしたら今日はフリーだったのかな、って自惚れたことを考えてたよ。
りゅーさんのみぞ知るってことにしておくね(’-’*)♪
と送ってみる。
こういう問いかけはスルーが基本なので
返ってこなくてもいいように、
ちくん、は最低限で済むように。
♠️:まあそうだね。こればかりはいたしかたなし。こんな天候に人は勝てないよ。
♦️:そっか。教えてくれてありがと。
お天気め!笑
でもね、会えなかったけど、すごーくすごーく嬉しい!ありがと😸
♠️:今日はゆっくり早めに休んでね。
ダメだ。
今度は嬉しくて嬉しくて叫びたい。
なんでこんなまどろっこしいやりとりを毎回してるのか。
そして、
実はきっとりゅーさんは分かりやすい。
やっと、
分かったよ。
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