心のこもった花束を。
その昔、苦楽を共にした仲間に会ってきた。
私、かこちゃん、東くん、下野くん。
皆、同世代で私とかこちゃんは子供も連れて。
男子二人は独身ズ。
いいおじさんたち、ひーひー言いながら子供たちと遊んでくれました。
東くんは私の一つ下。
自分にも他人にも厳しくて、
私もよく怒られていた。
怖かったし、ムカつくこともあったけど、
東くんだったからあれだけの仲間が集まって
繋がってやっていけてたんだ。
色んな所に皆で行ったりもした。
色んな話もした。
若い男子のおバカな話を、
若い女子たちは
「えー、サイテー!」
なんて言いながら、
それでも皆で同じ方向を見ながら追いかけたあの頃。
当時から私生活は浮わついていた男子たち。
それでもここにきて東くんが結婚を前提に付き合っている彼女が出来たらしい。
遊んだ日の夜。
お礼のラインから東くんの恋愛相談にのる。
ラインの口調にちょっとした違和感を覚えた。
あれ?こんなに絵文字もスタンプも使わなかったよね?
心なしか口調も可愛らしい。
ははーん、彼女の影響だな。
女には振り回されないと豪語していた東くんが
あんなに怖かったのに、なんだか今は可愛く見えて笑いが止まらなくなる。
東くんは
k-coの前ではかっこよくいたかった
なーんて言ってたけど、
私は今の東くんも好き。
好きと言っても恋愛感情なんてまるでないし
色んなことを知ってるからこそ
仲間としてしか見られない。
だからなんでも言える。
私は昔から誉められるのが苦手だった。
何か裏があるんじゃないかと疑ってしまう。
特に東くんから誉められるのには恐怖すら覚えていた。
なのに酔うと何故か私のことを誉めてくれる。
この日も下野くんと呑んだ帰り道、
彼女の元へと向かうほろ酔いの東くん。
彼女のことをあれやこれやと聞きながら
昔話にも花が咲く。
私がふざけて
どうだ、いい女だろー!
と打つと
k-coは昔からいい女だよ
なんて返してくる。
私が特に東くんから誉められることを
苦手なの知っていて、絶対わざとだ。
僕の人生の中でもセンスと気遣いは抜群や!
少しずつ、自分の中の固く閉ざした部分が解けていく。
仲間内の集まりのお誘いも
正直ちょっと面倒で返事すら返さなかった私に
そんなもったいない言葉をくれるなんて。
仕事と育児に毎日追われて
自分に戻る瞬間なんて
ここのところほとんどなかった。
強がりk-coは変わらんなぁ
僕らはいつでもk-coの味方やからね
いつでも
なんでか分からないけど涙が出た。
自分が認められたことへの嬉しさなのか
全部をさらけ出すことが出来ない罪悪感からなのか。
ありがとう。
と、スタンプを送る。
東くんからは
びっくりするほど可愛いスタンプが返ってきた。
久しぶりに
あったかい気持ちで眠ることができた夜の出来事。
****** 春の回想録 ********
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