声と感情
りゅーさんからのいつもの定時連絡は
朝のおはよう
夜のお仕事終わり
これが基本だけど、私が送るのは休憩中や、仕事終りになんとなくだったり、りゅーさんがそろそろお仕事終わる頃を見計らって送ってみたり。
その日は珍しく夕方にりゅーさんのお仕事終わったよ、が送られてきた。
いつもより、疲れの具合もマシなのか、ラリーがぽんぽん続く。
すると、
♠︰さっきただいましたよ。今は家でひとりゆっくりちう。
なんですと?家に一人?
これはもしかしたらチャンスなのかもしれない。
声が聞きたいな。と送ると、今ならいいよ。と返事がきた。
約1ヶ月振りのりゅーさんの声。
もちろん、ドキドキもあるんだけど、久しぶりとは思えない安心感。
お付き合い当初はもう少し甘くて、よそ行きの声。
でも今はきっと地声に近いんだろうな。
たったそれだけのことが嬉しい。
りゅーさんの一人称は【自分】。
【俺】とは言いたくないみたい。
それでもたまーに、ついうっかりなんだろうけど会話の中で【俺】が出てくると、少し素の部分に触れられたみたいでまた嬉しくなる。
いつもみたいに【少しだけ】の制約が緩い分、色んなことを話せた。
その中でも
♠「自分も言わないで我慢してることがあるんだよ。言ったらk-co傷つくから」
ぁあ、きっとまた落ちてめんどくさいとかそういう類のものだよね。。
でも、そこまで言われたら何を我慢しているのか聞きたくてたまらなくなる。
♠「会いたい、とかさ。会えないのに会いたいっていったところで淋しくさせるだけでしょ。k-coがめんどくさいことはもう知ってるよ。笑」
♠「男は基本的に自分のことしか考えてないから、もちろん会いたいし、したいと思ってるよ。でも、するだけならその辺の見ず知らずな人でいい訳だし。このつながりがそれだけになったら悲しいじゃない?」
今日のりゅーさんは饒舌だなぁ。
メールではどうしても感情が分かりにくくて淡々としてるなぁって捉えてしまう。
でも、りゅーさんの声でそれを伝えてもらうとこんなにも温かくて、優しくて、りゅーさんの気持ちが心の真ん中にすーって染み込んでくる。
そして話題はGWへ。
♠「GWはまた一人なんだよね。(奥さんが)実家に帰っていないから。でも、仕事忙しいだろうから会うのは厳しいかな。また夜中になっちゃうし。」
♦「えー、じゃぁなんで一人だなんて言うんだよー。会いたくなっちゃうじゃん」
♠「一応、報告はしないとね。k-coは旅行とか行かないの?」
♦「行かないよ。私は休みだけど…」
♠「ぁあ、休みじゃないんだね」
私はどうしてもりゅーさんの前で旦那さんという単語を出したくなかった。
りゅーさんの口からも奥さんという単語は聞きたくない。
♦「やだ、やめよう、この話。りゅーさんは意識的か無意識か分からないけど、奥さんの話をしないでしょ?私もなるべくしたくなくて。多分私は一度聞いてしまうとトコトン知りたいと思ってしまうから」
♠「知らなくていいことは知らないままがいいよね」
♦「意見一致だね。知らなくていいことは知らない方が幸せ」
本当は聞きたいことが山程あるよ。
でもそれをしても無意味だ。
それよりも二人でつながっていられるこの時を大切にしたい。
勝手なことだっていうのは分かってる。
それでも、お互いのバックグラウンドを無視した、ただの二人でいたいの。
今までは私の想像だったけど、ちゃんとりゅーさんと気持ちの擦り合わせが出来た気がする。
そんなことを思った今回の電話。
今のうちに謝っておきます。
GWに会いたいってきっと言ってしまうけど、許してね。
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