りゅーさんとの初デートも終わり、しばらく日常の日々。
ある日、私は一人で買い物に出かけた。
一人で出かける機会なんてあまりないから音楽聴きながら贅沢気分。
お店に入ってお目当ての物探し。
すると、後ろから微かにふわっとりゅーさんの香水の香りがした。
咄嗟に後ろを振り向くけどいるはずもない。
だってここはおもちゃ屋さんだもの。
わかってるのに、いるはずのないりゅーさんを探してしまう。
その夜のやりとりで
♦︰今日りゅーさんと同じ香水つけてる人いたの。いる訳ないって分かってるけどつい探しちゃった。この先、この香水に出会ったら私はいつでもりゅーさんを思い出してしまう、きっと一生ね。なんかズルい。笑
♠︰香水色んな種類持ってるからなー。その時の気分でつけてるよ。
♦︰そしたらますます出会う確率高くなるじゃない💦
♠︰柑橘系が好きなんだよね。
♦︰じゃ、次会う時はりゅーさんの好みの香水つけてきてね。
♠︰いいよ。好みのあれば一緒につけよか。ね。
もう、またやられた。
その後
♠︰同じ香りしたらまずいかもね。
ときたけれど、そういうことじゃないの。
そう思ってくれただけでいいの。
二人で同じ香り、二人のおそろい、それを思ってくれただけで、もう、達成されたも同じこと。